芹沢(生田斗真)は、しおり(小林涼子)のサイコメトリー透視に導かれて自分が関わった11年前の現場に辿り着き、一連の殺人事件が自分の起こした11年前の事件と関わりがある事を確信して愕然とする。 そして、運転中も自分が英雄を刺殺した場面が頭から離れずに通行人を引き掛けてしまう。 芹沢への呪縛は続いていたのだった。 芹沢は、親友・石本が火葬された時に斎場に駆け付けて、感情をむき出しにして泣き叫ぶが級友だった宗田に責められ怒鳴られた。 そして、斎場に来ていた成瀬と出会う。 「心から、お悔やみ申しあげます。 大切な人を失う辛さ、私にも分かります」 斎場を去る成瀬の姿を写真に収める人物がいた…。 芹沢は署に行くと係長・中西(三宅裕司)に刑事を辞めると辞表を提出した。 中西は納得出来る理由が有れば引き留めないと告げた。 芹沢は、自分には刑事の資格はなく、悪党で人を追い詰める資格はないと答えて去って行った。 一方、成瀬の前に雑誌記者の池畑(六平直政)という怪しい男が現れた。 「天使の弁護士さんでしたっけ? あなた本当は悪魔なんじゃないんですか?」 池畑は意味深な言葉を成瀬に吐いた。 そして、芹沢栄作(石坂浩二)から依頼された顧問弁護士の話を断ってくれと言う。 池畑は、11年前の刺殺事件時、芹沢をかばう記事を書いて、その数年後に栄作の汚職記事を書いたところ、栄作のあらゆる手段で潰され続けて、何度も買収や脅迫を受け、更に名誉棄損で訴えられて会社に圧力を掛けてクビにされていた。 池畑にとっては、成瀬のような優秀弁護士が栄作の側にいられては動きずらいという事で願い出て来たのだった。 池畑が栄作に恨みを持っている事と彼の悪評を知ってい成瀬は、さりげなく栄作の息子の直人が刑事である事を伝えた。 池畑は栄作の息子が刑事だと聞かされて色めき立つと直ぐに去った。 芹沢は中学校の卒業アルバムから、自分たちが虐めていた山野(清水優)の存在を思い出して、山野の行方を葛西から聞き出して出版社に勤めている事を知ると早速、山野の元を訪ねようと部屋を出た。 すると外で車に乗り込む芹沢を待ち伏せしていた池畑が呼び止めた。 「いやぁ〜ついてるなぁ。いきなり、お会い出来るなんて」 見知らぬ風貌の男から呼び止められた芹沢は困惑する。 「あなたは?」 「池畑です。11年前にあの事件の記事を書いた。 覚えてませんか?まぁいいや、でも驚きましたよ。 貴方が刑事になってるなんて。 刑事といえば正義の味方能力はずだ。 いいんですかね…、少年Aさん…」 池畑は芹沢に顔を近付けると不適な笑みを浮かべた。 芹沢は硬直した様子で頭を下げると山野の元へと車を走らせた。 「石本が死んだ?それは気の毒だね。 悲しいだろ?友達が死ぬなんて本当に辛いからな」 芹沢は山野が『雨野真実』だと睨んで悲願した。 「めう止めてくれ!!全部、俺が悪いんだ! お前の本当の目的は?本当の目的は俺だろ!? 関係ない人を巻き込まないでくれ!。 俺はどうすれば良い?何でもするし、どんな裁きでも受ける」 山野は何の事かさっぱり分からないと否定する。 「でも本当に君は酷い人だった。 裁きを受けるべき事は確かだよ。せいぜい苦しめ」 山野は芹沢に言い捨て去った。 山野は少年時代に芹沢たちに虐められていて、山野を庇って死んだのが成瀬の弟・英雄だった。 山野は自分の身代わりに死んでしまった英雄に対して泣きながら詫びていた。 芹沢は図書館のしおりの元を訪れて、自分の少年時代に犯した過ちと苦悩する気持ちを告白した。 「貴女には隠し事をしたくなかったので」 「生きなきゃいけないんです。 死んで良い人間なんている訳ないじゃないですか。 全力で生きて下さい。刑事さんを思う人達の為に」 芹沢は署に戻ると係長の中西や同僚の高塚と倉田刑事たちに自分の過去を話そうとした。 しかし中西は既に芹沢が配属された時から、芹沢の過去の出来事については把握して知っていた。 中西は部下の高塚と倉田たちに芹沢の過去に何があっても信じる事が出来るか?と問いた。 高塚と倉田の答えは迷う事なく、同じ同僚の仲間として芹沢を信じて受け入れていた。 そんな所へ新たな宅配便が届いた。 中には、芹沢を盗撮した写真と謎の文章が添えられており、芹沢は自分が狙わている事を確信した。 謎の文章は詩人ダンテの神曲の一説で地獄の門が話している言葉が書かれていた。 苦悩の都に向かう者、我を通り過ぎよ。 永遠の苦痛に向かう者、我を通り過ぎよ。 魂を失った人を訪ねる者、我を通り過ぎよ。 地獄の入口に有る門で、その先には絶望しか待っていない。 つまり、地獄の始まりを知らせる言葉で芹沢に地獄の門をくぐれという意味であった。 しおりは残像をコントロールされて、犯人の見せたい残像を見せられて犯人は、しおりがサイコメトラ−能力を持っている事を知っている人物ではないか?と感じていた。 しおりは犯人が植え付けた残像が有るなら、狙い通りに操られる可能性もあると推測した。 芹沢は犯人に会えるなら、その犯人が望むなら地獄でも行く覚悟は出来ていた。 そして、しおりが透視すると黒い手袋をした人が赤い封筒をロッカーに入れている光景と《333》と並んだ数字が浮かんで見えた。 一方、芹沢の兄・典良(劇団ひとり)の秘書を努める葛西(田中圭)宛ての郵便物の中に赤い封筒が混ざっていた。 葛西は、不審に封筒を開封すると、中から典良の妻・麻里(吉瀬美智子)との不倫現場の盗撮写真が入っているのを見て動揺する。 そして、麻里と密会して写真を見せた。 麻里は遊びとはいえ、葛西との関係が夫・典良にばれる事に不安を抱く。 そんな不安がる麻里の幸せと生活は守ると葛西は約束して抱きしめた。 成瀬はしおりの店で新谷空に絵本を読んで聞かせていた。 そこへ、母・多恵と芹沢がやって来て、空を連れ出して一緒に遊園地に行ったと思われる人物が浮上した事を告げた。 その人物を芹沢が待ち合わせ場所に呼び出した所で遠目から空に確認させる作戦だった。 成瀬が同行する中、芹沢と待ち伏せしてやって来たのは山野だった。 2人の話をしている様子を空に見せた後で聞いても、空は成瀬にしがみ付いて違う人だと言う。 「刑事さん、どういう、おつもりですか? 空は嘘を付きません。答えを強要なさるつもりですか?」 成瀬さ芹沢に厳しい眼差しで言い放した。 その後 空を連れた山野が言う。 「ここで待ってれば、ママが迎えに来るからね。 空ちゃん、お兄ちゃんとの約束忘れてない? 悪い人達にお兄ちゃん知ってるか?って聞かれたら、何て言うんだっけ?」 「知らな−い」 「そう!空ちゃんは良い子だね!」 山野がVサインを作って、誉めると空もVサインを作って嬉しそうに慶んだ。 山野だと思っていた芹沢は落胆していた。 一方 成瀬は弟・英雄が亡くなった後に芹沢の父・栄作の元を訪れた時の事を思い出していた。 「芹沢栄作さんですね?」 「君は・・・?」 「貴方の息子に弟を殺された者です。 今日は貴方にお願いがあって来ました」 「何だね?」 「これからも変わらず元気にお過し下さい。 決して落ちぶれず、死ぬ事もなく今のまま、いや、今以上に他人を犠牲にして」 「君の考えている事は分かるがね、あれは事故だったんだよ」 「覚えていて下さい。 いつ何処にいてもコノ僕が息子と家族を見ている事を。 そして再び会いに来る事を」 そして、成瀬は栄作の顧問弁護士を引き受ける為に一つだけ条件を出した。 「貴方の望まれる条件は何でものみますよ」 「私に隠し事はしないで下さい。 この仕事は信頼関係が第一ですから」 「そうですね。その通りです。 貴方には全てをお見せしましょう」 池畑は成瀬が芹沢家の顧問を引き受けた事を知って電話を掛けた。 「困りましたね…先生だって調べられたら困る事、1つや2つ有るでしょう。成瀬さん…」 一方 葛西は居候している宗田が不倫現場の盗撮をして送り付けて来たのではないか?と疑い始める。 そして、仲間の石本が殺された事も自分が狙わている事など芹沢からの情報を宗田に話した。 しかし、宗田は葛西の言う事など聞かず、刺殺した芹沢のいう事など信じるなと苦言する。 芹沢と同僚の高塚は、かつて真中英雄が親子3人で暮らしていたアパートの大家を訪ねた。 すると英雄の葬儀の時に母も心臓発作で亡くなり、その後、兄・友雄はアパートを引き払い行方不明になっていた。 残された手掛かりは、行方不明の友雄しかいなかったが、倉田刑事から渡された戸籍謄本を見て芹沢は愕然とする。 死亡【真中友雄】 弟・英雄が亡くなった一年後に兄・友雄も死因は不明だか亡くなっていたのだった。 これにより真中英雄の親族は誰も居なくなってしまった。 そして、芹沢の携帯にしおりから、《333》の意味が解ったと連絡が来た。 芹沢が図書館に到着するとしおりは本棚の上の番号を指差した。 芹沢は、その棚の本を探し回り、『神曲』という本を取り出してペラペラとめくると赤い封筒が挟まれているのを見つけた。 そして、宛名の名前には【芹沢直人様】と書かれていた。 一方 成瀬は花束を持って病院へ行き、屋上で車椅子に座る女性の側に行って声を掛けた。 「久しぶり、姉さん」 「領・・・!!」 成瀬真紀子(優香)は微笑んで答えた。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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